ドル円の上値追いは危険。週明けはドル円売り待ち&ユーロはいつ反転?
こんばんは。
金曜日、ドル円は仲値発表後に下がった107.51を安値に108.49で終了しています。
やはり週末に戻してきました。
1時間足
上昇してはいますが、上値が重いという印象です。
直近の大陰線に対してフラッグを形成しているように見えます。
2番底にしろ、105円台リトライにしろ、次の下落に向けた調整中でしょうか。
前回の記事では、超短期のロングで攻めると言いましたが、実はブログランキングのつぶやきでは、0時にパウエル議長の発言があるため注意と呟いていました。
↓↓↓
たまにチェックして頂けると嬉しいです。
案の定、日付が変わった0時過ぎにパウエルFRB議長の発言で108.58円から108.05まで下がったドル円は、1時以降にまた108.5に向けて引けていて、これは少し意外でした。
週明けまだ若干上値があるのかな、と思っておいた方が良さそうです。
ただ上値がどこまであるかというと、先ほどのフラッグの形を見ても怪しいですね。
先週金曜日の雇用統計のような「経済指標」で上がる事はあっても、今後基本的にはFRB関連のヘッドラインはドル円の下落の材料になると思っておいた方が良いと思います。
FRB関連のヘッドラインが何故ドル円の下落の材料になるのか。
それは市場のドル円に対するブル・ベアの流れが変わったためです。
🔳去年
◉FRBが利上げに前向きと解釈されれば
利回り上昇→利回り上昇に連動してドル円も上昇。
ダウ下落→リスクオフだかドル円は反応せず。
◉FRBが利上げに柔軟に対応すると解釈されれば
利回り低下→反応してドル円も下落するものの結局戻す。
ダウ上昇→リスクオンがドル円下落防止の援護射撃。
🔳現在
◉FRBが利上げに前向きと解釈されれば
利回り上昇→利回り上昇に連動するが反応が鈍い。
ダウ下落→リスクオフにつられてドル高以上に円高。
◉FRBが利上げに柔軟に対応すると解釈されれば
利回り低下→素直に下落。
ダウ上昇→リスクオンによる円以上のドル安で上昇の反応が鈍い。
本来、ドル円にとって米の利上げには「金利差拡大による上昇要因と株式市場へのリスクオフによる下落要因」の相反する2つの動きが作用します。
これがその時の市場のブル・ベアによって、どちらにより反応してどちらをより軽視するかの違いです。
今はよりリスクオフの地合いです。
これは円と相関性の高いゴールドの値動きを見ても同じです。
以前と違いドルが強くなっても下落は押し目として拾われて、ドルが弱くなるとここぞとばかりに上昇しています。
以下は去年の12月初めに今の状況を想定して予想したツイートになります。
#ドル円
— shaolin (@angcor1061) 2018年12月4日
先月のシナリオ通りに12月中旬のFOMCに向けて、ラストの上げがあるかもと油断はしていません
円高に転換ならゴールドはこれから上
ドルストは上がっていますが、ドル安の他、リスクオフとドル高、全てに対応できるのは円とゴールド(資源国通貨Lヘッジ)かと思います
また去年、ドル円の下落時に下支えとなっていたと思われるM &Aの大きな買いオーダーは、普通に考えれば去年の内に一定の量はこなしたはずです。
下がった所で援護射撃が期待できるのはGPIFなどの国の息のかかったマネーで、月末に日米通商交渉を控えて、ただでさえ為替介入を牽制するトランプ政権に対してどこまで本気で下支えできるのか見ものですね。
とりあえず107.5に彼らの買いオーダーが置かれているとの情報はありますが、あまり当てにしない方が良いかと思います。
という事で来週はドル円の買いは早速封印して、売り待ち姿勢で臨みたいと思います。
節目としての110円までの戻りも可能性があるので買いで入るのも一興ですが、いかんせん、どこで落ち出すかが分からないので、売り待ち一択です。
また米中貿易問題の進展期待で現在オージードルが上昇していますが、もしリスクオンになるようなら、ドル円の買いよりもむしろこちらの方が良さそうです。
ただ米中貿易問題はそう簡単には解決しない問題だと思いますので、どこかでまた売られる局面もあるかもしれません。
ドル安になるなら中期軸で狙いたいのはやはりユーロドルになります。
これからドルが総体的に弱くなる局面が来るなら、その影響を一番受けるのはユーロドルになります。
ユーロ圏の経済停滞は長期では重い蓋になりますが、目先影響するのはブレグジットだと思われ、合意なき離脱の回避に目処がつけば中期ではポンド同様大きな反転を狙えるものと密かに狙っています。
ただブレグジットの内容次第では、逆に大きく連れ安になるパターンもあり(どっちだよ)、まだまだ買いにくい状況です。
今週からブレグジット関連のヘッドラインも多く流れてくると思いますので、こちらも要チェックとなります。