ドル円・ダウ・日経と、戻り売り狙い組がそろそろ虎視眈々と狙っている
こんばんは。
色々と戻っています。
「お疲れ様。この辺でそろそろ終わりにしてくれ。」
というハンマーも持った戻り売り狙い組と
「ごめん。まだ上行くから踏み上げさえてもらうよ。」
という火炎放射器を持ったショート炙り出し組の
パワーバランスが拮抗するエリアに入っています。
今日の黒田さんの会見を聞きましたが、
「下のリスクはあるけど、いうてもそんなにまだ経済が下がってるってわけじゃないし、まぁアメリカはまだ強いわな。とりあえず注視しとく。」
といって言ってましたが、このブログでも言ってますが金融市場の方は先行して動きますのでご注意を。
ダウ週足
叩かれるラインは、10月の高値から引いたフィボナッチ61.8%と重なる25000ドル前後、オーバーシュートした場合は25300ドル辺りでしょうか。
日経225週足
こちらはフィボナッチ61.8%が21400円辺り。その手前に21150辺りも怪しいです。
ドル円週足
ドル円は61.8%が110.15辺り。110円を超えた所でいかにも叩かれそうな値ですが、ちょっとトラップ臭も漂います。
引き直した三角保ち合い(本当は引き直した時点で信頼性はないが)の上限はまだまだ上にありますので、保ち合い継続と考えるなら、上値はまだある事になります。
ただ円単体で安くなる材料は、先日書いた「まさかの日銀追加緩和」しか思い浮かばない状況で、あとはドルが強くなるかです。
そしてドル円として考えた時に前に書きましたが、月末に控える日米通商協議に向けて、このまま月末〜2月初にかけてドル円が上昇を続ける可能性は低いと思っています。
市場が売りで踏み上げられている向きもありますが、110円辺りからドル円を売るのはリスクリワードに合致していると思います。
日銀の追加金融緩和なんてないない....と油断は禁物
こんにちは。
本日、気になる記事を目にしました。
内容は海外のアルゴが日銀の「追加緩和」のヘッドラインに円売りで反応するように備え始めた、という趣旨のものです。
ホンマかいな? って記事でにわかに信じ難いです。
ある欧州系ヘッジファンドマネージャーって誰?
怪しい〜。
といえです。
金融市場は先行して「思惑」で動きます。
例えば去年、激しく上下動を繰り返すダウを尻目に、FRBパウエル議長は各種指標を拠り所に、「実体経済は好調で粛々と利上げを進める。」と言ってタカ派姿勢を暫く崩しませんでした。
これに金融市場が実体経済より先行して反応、米株市場が軒並み下落を始めると、市場は年末のパウエル砲よりも前に思惑で国債買いに走り、利回りは低下していきました。
上記の例は一連の流れがあるので、まだ緩やかです。
しかし市場の目がリスクオフ・円高で決まりつつある今、もしも「ヘリコプターマネー」のようなハイパーインフレを連想させるヘッドラインが流れたら....
思惑が思惑を呼び、本当にやるか分からない強力な追加緩和に反応して、大きな踏み上げ円安相場になるかもしれません。
ドル円の月足や年足が、上に向けて上昇しそうな形をしているのも、こういった「円」の信用失墜・悪い円安を織り込んでいるからなのかもしれません。
ドル円は超長期では、下よりも上の方が値幅があるとは思っています。
それでも1年くらいは大きな流れとして円高だと疑っていなかったので、目を覚まさせられた感じです。
さて、去年の下半期はドルの一人勝ちで、ドルを買っていれば良かったわけです。
本来なら、他国も追随して利上げをするべきが、その前に世界経済が失速しています。
当初の予定通りにオーストラリアや欧州が今年から利上げを出来るなら、市場は先行して動くので、今年は相対的にドルや安くなり、他の通貨が高くなっていくはずでした。
しかしどうも少しだけその思惑が狂い出しています。
米は利上げのペースダウン。そしてトランプ大統領は貿易問題を有利にする為、特に対中国元でいずれドル安にするはずですし、国境の壁建設の借金の為には金利高も望んでいないはずです。
オセアニアも比較的経済は好調の部類で、オーストラリアの中央銀行も「次の政策は利下げよりも利上げ」と言いつつ、「いつになるかは分からない」と通貨高を相変わらず牽制しています。
英国はインフレが進んでいるものの、そもそもブレグジットという不確定要素で、金融引締めに向けて舵が取れません。
ユーロはここま欧州圏一人勝ちで他を牽引してきたドイツの経済・政治の安定感が怪しくなってきており、今年秋の利上げ期待が後退しています。
日本はまだ暫く金融緩和を継続する方針です。
こうしてみると、今の為替市場は
「うちの通貨は高いよ、高いよ、他を当たってくれ。」
売る気あるの?といった状態です。
何を買えば良いのでしょう?
為替市場は必ず相対で値動きが上下するので、必ず高く評価される通貨が出てきます。
ここで王道、各国の現在の実質金利を出してみます。
実質金利とは、
名目金利(政策金利)− インフレ率
を引いたもので、簡単に言ってしまえば、この値が低いほどその国の中央銀行は利上げをして対応しないといけません。
現在のインフレ率は
https://www.globalnote.jp/post-7889.html
で確認できます。
政策金利 インフレ率 実質金利
米 2.5 2.14 0.36
豪 1.5 1.97 -0.47
日 -0.1 0.47 -0.57
英 0.75 2.65 -1.9
欧 0 2.1 -2.1
こうしてみると、米はすでにインフレに見合った政策金利で、乖離しているのはユーロですね。
ユーロは現在金利が低い上に、インフレが進んでいるので、利上げしなければならないという事です。その次が英国です。
昨日呟いたゴールドの三角保ち合い現在です。
だいぶ煮詰まってきてます。
昨日からしつこく上を試していましたが、上抜けず、今度は下トライのようです。
30分足 ゴールド(対ドル)
ゴールドをバロメーターに一旦静観
こんにちは。
昨日ブレグジット協定の採決も終わり、現在欧州時間ははっきりしません。
私はこういう時は経験上、ヘタに入ると大きく逆行される事かあります。
新しい材料を待っている感じでしょうか。
今は明確にこれを買いたいという通貨がありません。
ドルは今までドル高を牽引していた10年債利回りが低空飛行継続中です。
米の実体経済はまだ堅調ですが、金融市場は経済の減速と金利低下を見越して先行しています。
またトランプ大統領のドル安プッシュがいつ起こっても不思議ではありませんから、こちらも要注意です。
ユーロドルは先日発表された独のGDPが大幅な低下で、こちらも景気減速懸念に今年秋の利上げ期待後退、ブレグジットのゴタゴタやユーロ圏の政治ネタがつきません。
ポンドドルは言わずもがな。大きめな上下乱行下を繰り返すアトラクションのようです。
円は今の地合いならば、ドル高になってもドル安になっても、安くなりにくいはずです。
ただ年明けのフラッシュクラッシュのせいで、買うなら110円に引きつけたい。
消去法でオセアニア通貨が買われたりしていましが、単独でグングンと伸びるイメージもつきにくい。
為替から視点をずらしてゴールド(対ドル)を見てみます。
4時間足
去年よりもドルの強弱やリスクに素直に反応しているのがゴールドです。
現在、三角保ち合いです。
日足のRSIはもう一度80をつけに行っても不思議ではない形です。
となれば1300ドル超え、ドル安円高です。
一方で各SMAは鋭角な上昇も落ち着き始めていて、一旦大きな調整もある形です。
基本ゴールドは中長期で上昇だと思っていますが、目先この三角保ち合いを下抜けるならば、ドル高円安の復活です。
110円に向けて、もしくは111円台の調整を示唆する事になります。
はてどちらでしょうか。
ユーロドルまたレンジに戻るのか?ドルインデックスはそろそろ...
こんにちは。
年末から続いた繁忙期と個人的なトレードで手一杯。
ブログがどうしてもおざなりに。
先週一旦大きく1.15を上抜いたユーロドルでしたが、現在1.14632で推移しています。
う〜ん、相変わらずユーロドルですね。
先週、また騙されました。65万以上あった含み益が無事40万に。
4時間足・日足レベルのレジスタンス・サポートのブレイクがことごく騙しになります。
これはドル円も同じ傾向があって、どうしても普段は投機が主導しているので、実需の資金移動が起こるまでは流れが出ません。
ユーロドル 4時間足
OANDAで確認すると、1.144と1.42にストップが置かれています。
1.144で先週の上昇が全戻し。
1.42は先週1.15を越える上昇前の押し安値なので、ここを下抜けると4時間足がダウントレンドに変化します。
4時間足のエリオット波動では、第5波は終了した形になっています。
また本日4時間足の雲上限は1.142になるので、ここを守れるかどうか。
下抜けた場合は、日足のレンジに推移する可能性が高いかもしれません。
ユーロドル 日足
日足の直近安値が1.1290なので、ここを下抜かない限りは日足はレンジ〜上昇トレンドを維持する形になります。
レンジに移行した場合、1.13〜1.15をそれぞれ多少のオーバーシュートを見積もって逆張りが有効でしょう。
1.142よりも上で反転に転じるか、1.142を下回って1.13半ば辺りで一旦止められて1.13を目指すか、それを決めるのは今日のNYでしょうか。
それとも明日のドラキさんでしょうか。
直近の動きを見るとレンジに戻るのかなぁ、といった動きですが、ドルインデックスを見るとそろそろユーロドルがまた反転しても良い形に見えます。
リスクリワードとしては1.14に損切りを置いて、買ってみるのも良いかもしれません。
ただお隣のポンドがどちらにせよ一気に流れをぶっ壊し そうですが....
ドル円の上値追いは危険。週明けはドル円売り待ち&ユーロはいつ反転?
こんばんは。
金曜日、ドル円は仲値発表後に下がった107.51を安値に108.49で終了しています。
やはり週末に戻してきました。
1時間足
上昇してはいますが、上値が重いという印象です。
直近の大陰線に対してフラッグを形成しているように見えます。
2番底にしろ、105円台リトライにしろ、次の下落に向けた調整中でしょうか。
前回の記事では、超短期のロングで攻めると言いましたが、実はブログランキングのつぶやきでは、0時にパウエル議長の発言があるため注意と呟いていました。
↓↓↓
たまにチェックして頂けると嬉しいです。
案の定、日付が変わった0時過ぎにパウエルFRB議長の発言で108.58円から108.05まで下がったドル円は、1時以降にまた108.5に向けて引けていて、これは少し意外でした。
週明けまだ若干上値があるのかな、と思っておいた方が良さそうです。
ただ上値がどこまであるかというと、先ほどのフラッグの形を見ても怪しいですね。
先週金曜日の雇用統計のような「経済指標」で上がる事はあっても、今後基本的にはFRB関連のヘッドラインはドル円の下落の材料になると思っておいた方が良いと思います。
FRB関連のヘッドラインが何故ドル円の下落の材料になるのか。
それは市場のドル円に対するブル・ベアの流れが変わったためです。
🔳去年
◉FRBが利上げに前向きと解釈されれば
利回り上昇→利回り上昇に連動してドル円も上昇。
ダウ下落→リスクオフだかドル円は反応せず。
◉FRBが利上げに柔軟に対応すると解釈されれば
利回り低下→反応してドル円も下落するものの結局戻す。
ダウ上昇→リスクオンがドル円下落防止の援護射撃。
🔳現在
◉FRBが利上げに前向きと解釈されれば
利回り上昇→利回り上昇に連動するが反応が鈍い。
ダウ下落→リスクオフにつられてドル高以上に円高。
◉FRBが利上げに柔軟に対応すると解釈されれば
利回り低下→素直に下落。
ダウ上昇→リスクオンによる円以上のドル安で上昇の反応が鈍い。
本来、ドル円にとって米の利上げには「金利差拡大による上昇要因と株式市場へのリスクオフによる下落要因」の相反する2つの動きが作用します。
これがその時の市場のブル・ベアによって、どちらにより反応してどちらをより軽視するかの違いです。
今はよりリスクオフの地合いです。
これは円と相関性の高いゴールドの値動きを見ても同じです。
以前と違いドルが強くなっても下落は押し目として拾われて、ドルが弱くなるとここぞとばかりに上昇しています。
以下は去年の12月初めに今の状況を想定して予想したツイートになります。
#ドル円
— shaolin (@angcor1061) 2018年12月4日
先月のシナリオ通りに12月中旬のFOMCに向けて、ラストの上げがあるかもと油断はしていません
円高に転換ならゴールドはこれから上
ドルストは上がっていますが、ドル安の他、リスクオフとドル高、全てに対応できるのは円とゴールド(資源国通貨Lヘッジ)かと思います
また去年、ドル円の下落時に下支えとなっていたと思われるM &Aの大きな買いオーダーは、普通に考えれば去年の内に一定の量はこなしたはずです。
下がった所で援護射撃が期待できるのはGPIFなどの国の息のかかったマネーで、月末に日米通商交渉を控えて、ただでさえ為替介入を牽制するトランプ政権に対してどこまで本気で下支えできるのか見ものですね。
とりあえず107.5に彼らの買いオーダーが置かれているとの情報はありますが、あまり当てにしない方が良いかと思います。
という事で来週はドル円の買いは早速封印して、売り待ち姿勢で臨みたいと思います。
節目としての110円までの戻りも可能性があるので買いで入るのも一興ですが、いかんせん、どこで落ち出すかが分からないので、売り待ち一択です。
また米中貿易問題の進展期待で現在オージードルが上昇していますが、もしリスクオンになるようなら、ドル円の買いよりもむしろこちらの方が良さそうです。
ただ米中貿易問題はそう簡単には解決しない問題だと思いますので、どこかでまた売られる局面もあるかもしれません。
ドル安になるなら中期軸で狙いたいのはやはりユーロドルになります。
これからドルが総体的に弱くなる局面が来るなら、その影響を一番受けるのはユーロドルになります。
ユーロ圏の経済停滞は長期では重い蓋になりますが、目先影響するのはブレグジットだと思われ、合意なき離脱の回避に目処がつけば中期ではポンド同様大きな反転を狙えるものと密かに狙っています。
ただブレグジットの内容次第では、逆に大きく連れ安になるパターンもあり(どっちだよ)、まだまだ買いにくい状況です。
今週からブレグジット関連のヘッドラインも多く流れてくると思いますので、こちらも要チェックとなります。
ドル円下落は短期的にはオーバーシュート
色々と暴落しています。
今日の朝にAUDNZDで1.038近辺に待機していた指値がいくつか刺さっていて、何事かと驚きました。後で確認するとチャートの下限時で一時400万円程の含み損を抱えて爆睡していた事になります。暫くして値は戻り無事利益になりましたが、考えるとゾッとします。
また先程、ドル円ロングで23pipsほどチキン利食いしました。ここから売るよりはマシという感じです。
以下ドル円の月足・週足チャートになります。
月足
2016年のブレグジットでつけた98円から引いたライン下限を下回りましたが、現在下ひげで戻しています。
週足
2018年1月から3月にかけて下落した値幅とほぼ同じ下落を下ひげとはいえ、今回年末からの2週間程で再現した形になります。
特段新しい材料が出たわけではなく、ちょっと下落のスピードが早過ぎますね。
という事で、昨日までドル円の戻り売り戦略でいこうと思っていましたが、方針転換です。
ドル円のロングで攻めたいと思います。
とはいえ、ファンダメンタル的にはとても変える材料がないので、かなりのビビリ利食いになると思います。それでも超短期では売って踏み上げられる方がリスクが高いと判断しました。
中期ではまだまた円高の可能性が高く、様子を見ながらの参戦になります。
できるだけ107円前後にまた引きつけたいですが、その辺は臨機応変にいきます。
以下は去年10月のツイートになります。
米中間選挙でこの値幅はあるかもと思っていましたが、全く動かずに年明け3日に特段の材料もなくこれですか....
ドル円
— shaolin (@angcor1061) 2018年10月13日
去年の11月に114円後半から溜まったLポジションが清算された結果、今年の3月にかけて約10円幅の下落になりました
今回も10円幅の下落になると、英国離脱投票でつけた90円台からのラインを下抜けてしまいます
下落が大きくなった場合、107円近辺で止まらないと深刻です pic.twitter.com/UKaDTkiAmb
一番売られているのは原油! チャートは一旦の反発を示唆しているが..
取り急ぎ原油のチャートになります。
日足チャート
RSIは日足でダイバージェンスをつけているので、短期的には明らかに売られ過ぎになります。
1bbl=42で踏みとどまった後、下髭で戻して44〜46.8の間でレンジを形成していますので、まずはここを上抜けられるかです。
10月からの下落に引いたフィボナッチ23.6%が丁度50と重なりますので、46.8を抜けられれば、50までは一旦反発もあり得ると思います。
ただ47.5〜48辺りで上値を抑えられて2番底を試しに下落する形もチャート上はあり得ます。
短期のファンダメンタル的には株が一旦持ち直すかどうかでしょうか。
月足チャート
やはり1bbl=40 台は月足で見ても結構意識されているのが分かります。
もしも30台に下落するようなら、そこからの突っ込み売りは流石に危険な感じです。
原油価格安の動向としては
●短期
株安・直近の景気減速懸念。世界的な貿易摩擦。
●長期
原油の世界勢力図の変化。電気自動車などのエネルギー代替の進行。米シェールオイルの掘削リグの増加傾向と米企業のパイプラインや採掘ラインの効率化によるコスト減。
現在は米企業の初期投資の落ち着きと上記の効率化の影響で、米シェールオイルの採掘単価の損益分岐点は30ドル台でも?と言われており、2016年当時とは安易に比較できないようですが、流石に30ドル台は対空時間も短いのではないかと思います。
年末にフライングスタートのドル円が年始の投機相場を主導?
新年あけましておめでとうございます。
バリバリ仕事中でして、今も仕事しながら合間合間で書いています。
去年は12月18日のFOMC前から怪しくなり、年末下落したドル円は年明け現在109.2台で推移しています。
短期的には売られ過ぎの水準で、一旦112円前後への戻りがあっても不思議ではないですが、先週発表時点で円ショートがロングの約5倍と偏りがありましたので、年明けからまだ下がっても全く不思議ではない、むしろ始まったばかり??とも言える円高です。
去年の後半はとにかくドル円だけが主要通貨ペアで狭いレンジで推移した分、最後の最後年末で動き出したといった感じです。
少なくとも108円台を試すまでは安易な逆張りは危険だと思います。
ドル円以外でいうと原油安につられて10月からドルカナダが上昇していますが、相変わらず常時実需が絡むこの通貨ペアは別格ですね。
動き出した時の熱量はポンド、しつこさはオージー並みです。
米10年債金利は以前の3.2%が遥か遠くになってしまい、今年の利上げペースの鈍化思惑もまだくすぶる中、ドル安に転換してもおかしくない地合いです。
ただ欧州通貨やオセアニアはそれぞれブレグジット・株安・米中貿易問題の長期化が目先の重い蓋となってはっきりしない動きです。
特にユーロは投機筋の反転買い上げがいつ始まっても不思議ではなく、これが始まれば短期的には強烈なドル安になります。
ただ結局仕掛けづらいんですよね。お隣がまだアレですから。
今週4日にはパウエルFRB議長の講演があります。
ここでも去年年末の様な強気の発言ができるかどうかですが、微妙に軌道修正してくる可能性もあります。
更には今月末から延期されていた日米貿易交渉が始まります。
当然例の「為替条項」が円安を阻む大きな要因になりますし、ここに向けて政府・日銀が円高を許容する様な動きを取ってくる可能性も十分にあると思います。
日銀にはもうやれるカードが殆どありません。
日経の下落に対して、例えばFRBの様に今後、金利引き上げ停止や利下げ、バランスシート縮小の停止などの対応ができません。
むしろETF購入で下支えしてきました。
考えれば考える程、円安に向かう材料は少ない様な気がします。
あとは今年の波を作りそうな最大の材料が、トランプ大統領がいつ「ドル安方針転換」するかという事です。
取り敢えず新年明けてから去年と同じ様に3月頃までは戻った所でドル円を戻り売りする方針で攻めてみたいと思います。
潜在意識とセルフイメージ
扱う金額が大きくなった時に、その額に一喜一憂していてはトレードに影響が出てしまいます。
例えば、あなたが今サラリーマンで月収30万円のお給料を貰っていてトレード初心者だとします。
お金に対する感覚はそのままに、1日のトレードで初めて5万円の利益が出たら、きっと気持ちは高揚する事でしょう。約定評価損益に光り輝く5万円を愛おしく思ったりしませんか。
この時点で「5万円?ただの数字だよ。」とはならないと思います。
同じ様に1日もしくは負けが混んで、5万円の損失を出したとします。
「あ〜あ..あの5万円があれば新型iPadが買えたなぁ。」
と思っているうちは、セルフイメージは月収30万のままです。あなたの月のお小遣いで買える物品が走馬灯の様に脳内を駆け巡っている時点で、あなたがトレードで稼げる金額も負けを許容できる金額ももっと低いと思った方が良いです。
例えば1日もしくは1回のトレードでコンスタントに20万円前後稼げるトレーダーなら5万円の損切りは「今回のゲームは負けた。次いこう。」
くらいの感覚でしかありません。
なぜならもっと大きく勝てる事が当たり前になっているからです。
私は損大利小なので、なんなら100万円前後のレベルで損切りした事が今年で両手くらいあります。
今年の7月に280万円負けた時は、「ああ...あのお金があったらな。」と落ち込んだものですが、正にそんな心理状態がトレードで一番危ないんですよね。
トレードはお金が稼げます。稼げる金額は青天井です。
その為には「とんち」みたいになりますが、稼いでも嬉しがらない、損しても落ち込まない心理状態を作る必要があります。矛盾してますね。
イメージとしては滝に打たれて邪念を払い精神統一でもして来いと?
いえいえ違います。
金額ではなくpipsで淡々と抜けば良いという考えもありますが、そこにお金が関わってくる以上、この考えは解決策にはならないと思います。
ではどうすればいいのか?
それは捌くお金に合わせて、あなたのお金に対するセルフイメージもリミッターを少しずつ上げていけば良いのです。
セルフイメージとはあなたの潜在意識に作られた自分に対するイメージです。
例えば2匹の犬がプールの前にいるとします。
1匹は一目散にダイブ、水しぶきをあげた後楽しそうに悠々と泳いでいます。
1匹はプールの前で足がすくんで入る事が出来ず、吠えるのみです。
我々人間にしたら、「大丈夫だよ。ほら、入ってごらん。楽しいよ。」と思ってしまいますよね。
1匹目の犬にとってプールを目の前にしたセルフイメージは
「泳ぐのは楽しい事で自分は泳げる。」
2匹目の犬にとってプールを目の前にしたセルフイメージは
「泳ぐのは楽しそうだけど、怖いし自分には無理。」
もう1つ例を上げます。
大勢の人の前で、2人がそれぞれ発表の機会を設けてもらいました。
主催者側からは予めお題を与えられて、「緊張せずに軽い感じでこうこうこう話して頂けたら十分です。」と背中を押されました。
1人目は適当にジョークも交えて、内容のツボも押さえながら話をしたら拍手喝采でした。
2人目はガチガチに緊張してしまい、自分でも何を言ったか思い出す事も出来ない有り様で、会場に重い空気が漂いました。
見ている側にしたら「大丈夫だよ。そんなに緊張しなくても。」と思ってしまいますよね。
厄介なのが潜在意識の現状維持機能です。
こうした方が良い結果になる、と頭で分かっていても潜在意識は現状を維持しようとします。善悪の概念すらありません。健康に対する考え方と行動が一致しないのも正にこれです。
「緊張せずに話せば大丈夫。」と頭で分かっても、長年根っこをはった潜在意識の中にあるセルフイメージが「自分は人前で必ず緊張する。」なのですから、うまくいくはずがないのです。
ですから日頃からセルフイメージを強く意識的に変えていかなくてはいけません。
スポーツの世界では例えば、柔道は日本が強い、サッカーはブラジルが強いと潜在意識に植え込まれています。
対戦する前から自分では苦戦する、うちのチームでは勝つのは厳しいとセルフイメージが無意識にパフォーマンスに影響を与えてきます。
心技体と言われるスポーツの世界で、メンタルや経験値がまだ発展途上の10代の選手が何故オリンピックでいきなりメダルを取れるのか。
勿論その競技の素晴らしい技術や体力があるからですが、このセルフイメージが良い意味で邪魔をしないor味方になっているからだと思います。
しかし選手生活の中には山あり谷あり、長い間その競技のトップに居座り続けるには、「自分は大丈夫。自分はできて当然。」といったセルフイメージがしっかりしている事が重要となってくるんだと思います。
話を戻すと、トレーダーにとってのセルフイメージとは
「自分はこれぐらい勝って当然」=「自分はこれくらい負けても平気」のリミッターを少しずつ上げていく過程になると思います。
具体的に書くと
①自分より多く稼いでいるトレーダーの「額や考え方」が分かる動画見たり、本などを読んで「自分もできる!自分も同じだ!」と錯覚する。反復運動の様に回数が多ければ多いほど良いです。
②いつもより多く稼げたら、嬉しい感情を押し殺して涼しい顔でその損益を他人に見せてみる。逆に大損した時も涼しい顔でその損益を他人に見せてみる。周りの目が変わる事によって、自分も自然と変わっていく。
(身近な人が効果的ですが、バレると困る人はツイッターなどにしましょう)
③大きく稼いだら、「これが当然」と思って嬉しい余韻に浸らない。不安にもならない。逆に大きく損を出したら額面を見て落ち込むのではなく、相対的に稼げる金額と比較してが「また稼げばいい。」と切り替える。いわゆるポーカーフェイスを心掛けましょう。
④トレードで良い結果が出ている時はたまに、高価な物を買ってみたり、普段より高いレストランやホテルなどでサービスを受けてみる。
(頻繁にやるとただの豪遊になります)
他にもまだ色々とあると思いますが、気になった方はネットで色々検索してみると良いと思います。
この手の情報は巷に溢れていますので。
また潜在意識とセルフイメージに関してはyotubeの神王TVの中で分かり易く解説されています。
かなりの動画数と時間になりますので、この年末年始の時間のある時に、興味のある方がいらしたらおススメします。※回し者ではありません。
利益を大きくしていく過程を3段階に分ける
トレードで利益を大きくしていく過程をイメージしていますか?
自分は以下のルーティンを辿るのが良いと思っています。このルーティンが止まれば、その人がトレードで稼げる額というのはそこで限界を迎えるのではないでしょうか。
①損きりで落胆しないロットでトレードを重ねる。
②慣れてきたら利小でも良いのでロットを少し上げ、徐々に利幅を以前と同じ所まで引っ張れる様にする。
③同じトレードで稼げる金額が多くなっているので、その額に浮かれないor潰されない様に、潜在意識レベルでセルフイメージを引き上げる。
まず①です。
ある時コツコツと積み重ねてきた利益を1日で大きく飛ばしてしまった。
そんな時、あなたならどうしますか?
「ショックだが冷静になろう。今日はノートレードだ。」
良く言われている教科書的な対処法ですが、何故そうするのか根本的な意味を良く理解できた上でないと、実は1日おいただけではあまり効果がない事をご存知でしたか?
私達はお金を増やしたいからトレードしているのであって(一部の方は違うかもしれませんが)、トレードによってお金が目減りしてしまうのは何だかんだ言っても耐え難いですよね。
お金が増えれば喜び、減れば落胆して取り戻したいという感情が働く。
普通に勤め人として社会生活を送っていれば、こうなるのが自然だと思います。
例えば経営者の方なら設備投資をする事によって一時的に損を計上しますが、その後大きな見返りがある、更に事業を大きくするという思考は自然と備わっていると思います。
ただ経営者はリスクをとった後、逆境を糧にする位の気持ちで必死に努力をして、事業を軌道に乗せていくのでしょうが、トレーダーはリスクをとって決められたルールと手札の中で冷静に淡々と利益を伸ばしていく必要があります。
そういう意味でトレーダー(デイトレーダー)はやはり経営者よりギャンブラーに近い適正が必要だと思います。
話がそれましたが、大負けした日のトレードを控えるというのは、この損の感情を一旦リセットする為のものです。
「増えた?減った?目先はどうでもいいよ。月でプラスになればいい。」
この思考になればしめたものです。
本当はリスクリワードに基づいて、損を許容しつつ、利益を伸ばすのが一番理想ですが、大雑把に上の様な感覚になれば、損大利小でも利益が伸びていくのが実感できると思います。自分はそうでした。
遥か上には目指す頂上が見えますが、足元は茨の道です。窪みもあれば石もあり、蔦に躓いて転ぶ事もあるでしょうが、一歩一歩自信をつけて進んで行きましょう。
次は②です。
今まで1万通貨で10pips取れていた人が、いきなり5万通貨で取引すると計算上は2pips取るのに同じドギドキを感じる事でしょう。
逆に行かれたらと考えるとそのストレスはもっと大きいかもしれません。
恐らく慣れないうちは、「このロットで伸びれば大きく取れる!」より「このロットで逆に行かれたら大損する!」という感情が先立つと思います。
ですから最初は1pipsでも0.5pipsでも良いので、利食いしましょう。
その結果損大利小トレードになるかもしれませんが、ここに至る過程であなたは自分のトレードに以前より自信を持てているはずですし、優位性もあるはずです。
いずれロットを上げる事によって損が拡大するイメージよりも利益が伸びた事実を目の当たりにして、大した心理的負担もなく5万通貨張れている自分に気づくでしょう。
この頃には以前の1万通貨の時と同じ感覚で10pipsとれようになり、同じ事をやっているのに1日の収益は計算上、以前の5倍になります。
※筋トレが趣味の人なら、この感覚分かってもらえるのではないないでしょうか?
50回も100回も反復できる運動をやっていても、筋持久力はついても筋肥大は中々起こらないですよね。
6回しか上がらない重りでベンチプレスを上げ、それが12回上がる頃には筋力も増し、また重量を足して6回しか上がらない所から始め筋力を増していく。
ただ瞬発力を鍛えようと無茶して、いきなり1回上がるか上がらないかの重さでやるとスジや関節を痛めてトレーニングから離脱する事になるのはトレードも同じです。
次が③です。
あなたはこの頃になると、1日で得る利益が以前よりも大きくなっています。桁が1つ違うなんて事もあると思います。
そうなると2つの感情が交互に入り混じってきます。
「トレードで稼ぐなんて簡単だ。もう仕事を辞めて専業になろうかな。」
「お金を稼ぐって大変な事だ。こんなに上手くいくのはおかしい。これは実力じゃない。ただ運が良かっただけで、いずれ...」
前者の感情が支配している時はおごりを生みます。トレードが雑になり、いつの間にかルールも曖昧になり、一度崩れだすと、歯止めがきかなくなります。
後者の感情が支配している時は、自信がなくなるので、当然自分のトレードに疑心暗鬼になり、怖くなって利も伸ばせなくなります。
以前に勝てていたトレーダーが突然勝てなくなったりするのがこの状況だと思います。
実際の所、為替市場から個人が1日で10万くらい抜き取ったところで、当たり前ですがビクともしません。例えるなら、アメーバーが象の表皮をちょろっと舐める程度です。
堂々と抜き取ってやりましょう。
しかしあなたは毎日会社に通勤、残業して月○○万円貰っているのですから、「何かがおかしい...これは甘い罠だ。」と思ってしまうのも無理はないと思います。
そこで潜在意識の出番です。
長くなりましたので、これは次回に書きたいと思います。
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