年末にフライングスタートのドル円が年始の投機相場を主導?
新年あけましておめでとうございます。
バリバリ仕事中でして、今も仕事しながら合間合間で書いています。
去年は12月18日のFOMC前から怪しくなり、年末下落したドル円は年明け現在109.2台で推移しています。
短期的には売られ過ぎの水準で、一旦112円前後への戻りがあっても不思議ではないですが、先週発表時点で円ショートがロングの約5倍と偏りがありましたので、年明けからまだ下がっても全く不思議ではない、むしろ始まったばかり??とも言える円高です。
去年の後半はとにかくドル円だけが主要通貨ペアで狭いレンジで推移した分、最後の最後年末で動き出したといった感じです。
少なくとも108円台を試すまでは安易な逆張りは危険だと思います。
ドル円以外でいうと原油安につられて10月からドルカナダが上昇していますが、相変わらず常時実需が絡むこの通貨ペアは別格ですね。
動き出した時の熱量はポンド、しつこさはオージー並みです。
米10年債金利は以前の3.2%が遥か遠くになってしまい、今年の利上げペースの鈍化思惑もまだくすぶる中、ドル安に転換してもおかしくない地合いです。
ただ欧州通貨やオセアニアはそれぞれブレグジット・株安・米中貿易問題の長期化が目先の重い蓋となってはっきりしない動きです。
特にユーロは投機筋の反転買い上げがいつ始まっても不思議ではなく、これが始まれば短期的には強烈なドル安になります。
ただ結局仕掛けづらいんですよね。お隣がまだアレですから。
今週4日にはパウエルFRB議長の講演があります。
ここでも去年年末の様な強気の発言ができるかどうかですが、微妙に軌道修正してくる可能性もあります。
更には今月末から延期されていた日米貿易交渉が始まります。
当然例の「為替条項」が円安を阻む大きな要因になりますし、ここに向けて政府・日銀が円高を許容する様な動きを取ってくる可能性も十分にあると思います。
日銀にはもうやれるカードが殆どありません。
日経の下落に対して、例えばFRBの様に今後、金利引き上げ停止や利下げ、バランスシート縮小の停止などの対応ができません。
むしろETF購入で下支えしてきました。
考えれば考える程、円安に向かう材料は少ない様な気がします。
あとは今年の波を作りそうな最大の材料が、トランプ大統領がいつ「ドル安方針転換」するかという事です。
取り敢えず新年明けてから去年と同じ様に3月頃までは戻った所でドル円を戻り売りする方針で攻めてみたいと思います。